Android Alter3

自動的に何かが出来ることではなく、自律的なロボットに対峙した時に人はどう感じるかを研究するために2016年から始まった「機械人間オルタ」シリーズは、「ロボットが生命感を獲得できるか」「生命とは何か」など根源的な問いの追究のために始まった東京大学と大阪大学の共同プロジェクト。

オルタは人間にそっくりなアンドロイドではなく、顔と首、肘から先の腕の部分だけが人工皮膚で覆われ、それ以外は機械が露出した特徴的な外見を持ち、身体に組み込まれた42本のアクチュエータ(圧縮空気をコンピューター制御で出し入れするシステム)が関節のように働き動きを創り出す。この動きはあらかじめプログラミングされたものではなく、人間の脊髄の役割を果たすセントラル・パターン・ジェネレータ(CPG)と、脳の神経細胞を模した1000個のニューラルネットワーク(NN)により、都度リアルタイムに立ち上がる。さらに、光センサーや距離センサーなどの働きにより、自律的で自発的な運動と、周囲の人や環境に反応して起こる運動が重なり合い、開発者にも予知できない動きが生まれ、その記憶と共にまたオルタ自身も進化を遂げ続ける。

Alterの名には、「アンドロイドの内的変化と変革(alter)」「第二の自己(alteredo)」「もうひとつの表現方法、もうひとつの生命のかたち(alternative)」という意味が込められている。

オルタ3は、シリーズの三代目。目には新たにカメラが装備され、口からの発声機能やダイナミックな動きなどが可能になった。また、弊社開発のダイナミクス生成エンジン「ALIFE Engine™」も世界初搭載され、オペレーティング・システム含めロボットソフトウェア全般も弊社が開発を担当した。

Direction & programming:池上高志研究室(東京大学)
Hardware:A-lab、小川浩平、石黒浩(大阪大学)
Software Architecture Design & Programming:土井樹、池上高志 (東京大学)、升森敦士、丸山典宏 (Alternative Machine Inc.)
Alter3シミュレーター: mixi Inc.