Plantbot

OVERVIEW

plantbot は植物、土、複数の大規模言語モデル、移動型ロボットが組み合わさったハイブリッドな人工生命です。 このプロジェクトでは、植物と土壌バクテリアなどから構成される自然システムに人工の移動ロボットを組み合わせることで、移動可能な植物「plantbot(仮)」のプロトタイプを実装し、その可能性を探っていきます。

Plantbot CG

さらに、植物を移動可能にするだけでなく、大規模言語モデル(LLM)と組み合わせることで対話可能にしています。植物や土壌の状態や環境の情報をセンシングして、それらの情報や人との対話をもとにこの植物ロボットは自発的に活動していきます。植物と移動ロボットからなる新しい身体とLLMが組み合わさることで、そこにどのような個性が立ち上がり、人との対話を通してどのように成長していくのか、そして人との間にどのような関係性が生まれていくのかを見ていきます。

Plantbot CG

plantbot は単なる「植物を載せた話すロボット」ではなく、内部に大規模言語モデル (GPT) を用いた複数のエージェントが搭載されています。これらのエージェントは互いにコミュニケーションをとりながら、plantbot の動作と会話を自ら決定します。

Plantbot System

これらの技術は生態系の拡張を目指す実験的なプロジェクトというだけでなく、公園内を動きまわる植栽や自宅でおしゃべりする観葉植物をはじめ、あらゆるものに自律性をインストールし、生命的プロダクトへの応用が可能です。plantbot や生命プロダクトに関するご相談、ご依頼は contact よりご連絡ください。

Ecosystem as it could be

ある土地にどのような生態系が根付くのか、その可能性は必ずしもひとつではありません。 地面の一部がコンクリートになっていた、風の流れが他より少し強い、といった少しの違いでその後の生態系の形が大きく変容するでしょう。 また、生態系を構成する役者はいわゆる生物(biological life) だけではなく、人工物もその役者になりえます。しかし、今目のまえにある生態系の背後にある「ありえたかもしれない生態系」の存在を実際に見たり、意識することは容易ではありません。 この plantbot のプロジェクトはそのような「ありえたかもしれない生態系 (Ecology as it could be)」を探索していく試みの一つです。

植物や土壌バクテリアからなるこの小さな生態系が、本来は持っていなかった、自ら動き回り対話をするという可能性を獲得したとき、この新しい存在はどこへ向かうのか。人の社会のネットワークで共生していくのか、森に帰り新しい生態系を作り出していくのか、その可能性の一端が垣間見えることを期待しています。

Plantbot Ecosysmte

INSTALATIONS

DateTitleExhibitionPlace
2024-05PlantbotGinza Sky Walk 2024Tokyo Expressway (KK Line)

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