SNOWCRASH を「Proof of X - Blockchain As A New Medium For Art」に出展します。

Proof of X

“「Proof of X - Blockchain As A New Medium For Art」は、ブロックチェーンやNFT、スマートコントラクトをアートの新しいメディウムとして捉え、その諸相を示しながら、これらの技術を活用したアートの未来を共に探求する場となります。この展示では、国内外総勢20組のアーティストたちによる作品を通して、アートの新たな可能性とその在り方を探る一方、NFTとアートのシーンにおけるこの新しいムーブメントを推進します。異なる視点を持つ各々が、共にアートの新しい領域を切り拓く機会となることを目指しています。”

詳細はこちら。
https://pox.exhibit.website/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000047269.html

SNOWCRASH

この作品は、表向きには(ウェブ空間上では)世界最大規模のNFTマーケットプレイスであるopensea上で売られている「NFTアンビエントミュージック」(5つの音から構成された和音が60秒間かけてゆっくりと減衰していくというもの)という形態をとっています。(opensea)

ただし、このNFTアートはデータの保存手段として一般的なHDDやSSDといった記録デバイスではなく、1950年代コンピューター黎明期に実際に使用されていた「音響遅延線メモリ」という記録技術を用いてギャラリーの空間内に音波として保存されています。つまりギャラリーそのものが今回のNFTアートのデータストレージとなっています。データが音波として保存されているという性質上、外部からの音刺激に対して極めてフラジャイルなため鑑賞者がギャラリーに訪れて少しでも音を出せば本作品のNFTデータは壊れてしまいます。

 ブロックチェーン技術は「作品の所有権」に関しては保証されますが、「作品の唯一性」を保証する技術ではありません。「遅延記憶装置」はブロックチェーンを取り巻くコンセンサスを悪用し、「作品の唯一性」にメスを入れていきます。