池上高志+evala+新津保建秀の新作「マインド・タイム・マシンII – 脳の制御処理する情動・感覚が生み出す超越的な空間/時間を体験する」を公開します。
本プロジェクトは、弊社と、東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター、東京大学池上高志研究室の共同主催により実施します。
“『MTM II』は、鑑賞者がVRの中で「こころ(Mind)の時間」を経験してもらおうとする作品です(*)。 今回発表する第一弾では、サウンドアーティストのevalaさんから音源提供 (『MTMDF』、『Hacking Tone』)を、写真家の新津保建秀さんから写真素材提供を頂き、これらのデータをAlternative Machineが再構築することで作り出されました。 作品体験は、HMD(Head Mount Display)を装着して実際の回廊空間を歩いてもらうことから始まります。作品に参入すると、VRの回廊は、実際の回廊と生成された回廊の重ね合わせ(super-position)から出来ていることに気がつきます。また、作品内の音群は、VRの中に現れる多数多彩な映像群を、evalaさん/新津保さんの作品データのみを学習したニューラルネットワーク(VQ-GAN, WaveGAN)に入力することによって生成された音から構成されています。
こころが作り出す記憶の中の映像と音は、生成されるものであって、再生されるものではありません。それゆえに、こころの主観的な時間もまた生成されるものです。今回の『MTM II』は、最新の技術でつくられた映像や音の組み合わせから構築されていますが、今後さらに研究や技術の発展を反映させながら、段階的にアップデートしていくことを想定しています。”